交通事故のむち打ちでの症状ではこんな症状も起こります
交通事故のときに最もダメージを受けるのが多数の神経などが通る「首」です。
ダメージをを受けやすい首には、脳と体をつなぐたくさんの神経が通っています。
首の骨が少しでもにずれているだけでも、神経が圧迫されたり、傷ついたりして、さまざまな症状が起こってしまうのです。
少しでも体の不調を感じたら、早めに診断や治療を受けるようにしましょう。
- 1.目が疲れる。 交通事故の衝撃で、脳内を流れる血液量に変化が現れることがあります。
- 2.声がかすれる 事故の衝撃で、脳底を走っている動脈の血行が悪くなることによって起きる症状です。
- 3.顔が痛い・表情が動かしにくい 頸椎の神経が圧迫されたり、脳の血行が悪くなったりしたときに起こる症状です。
- 4.記憶力の低下 同じく脳底動脈や脳幹部の血行が悪くなることで、起きる症状です。
- 5.食欲不振・消化不良 頸椎の神経が圧迫されたり、脳の血行が悪くなったりしたときに起こる症状です。
- 6.手足がしびれる 神経根に傷がつくと、手足がだるい、手足がしびれるといった症状が起こることがあります。
- 7.頻尿・便秘など むち打ちのなかでも脊髄症状型は、内臓に障害が出てくることもあります。
首や肩の痛みといったむち打ちの代表的な症状はないのに、目の疲れ、かすみ目などが起こることがあります。
声がかすれるまではいかなくても、声を出すときに違和感があったり、喉がいがらっぽく感じることがあります。
顔面に痛みがある以外に、顔にベールが被さっているような気がする、しゃべったり笑ったりするときに違和感がある、といった形で現れてくることもあります。
また、注意力が散漫になったり、集中しようとしてもできなくなることもあります。
自分一人で気づきにくい部分ですので身内の方に心当たりがある方場合是非教えてやってください。
お腹が空いているはずなのに食欲が出ない、胃のあたりがムカムカする、食べた後に胃がもたれる、吐き気がするなどの胃腸の障害が、むち打ちで起こることもあるのです。 自分一人で気づきにくい部分ですので身内の方に心当たりがある方場合是非教えてやってください。
手足のすべてに症状が起こるのではなく、右手だけ、左足だけといった感じに、一部だけがしびれたり、動かしにくくなることもあります。脊髄症状型になると、しびれなどの違和感だけでなく、歩行障害にまで至ることも。治療には時間のかかることも多いので、なるべく早く診断を受けて適切な治療をしてください。
さっきトイレに行ったはずなのに、すぐにまた行きたくなる頻尿。
トイレに行っても尿が出にくい排尿困難。
笑ったりお腹に力を入れたりすると、尿が漏れてしまう尿失禁。
悪いものを食べたわけでもないのに下痢をしてしまう。
便秘で何日も排便がない。
むち打ちでは、そんな泌尿器や大腸の障害も起こることがあります。
症状が良くなっても油断大敵です。
むち打ちは、目に見えないからこそ、完全に良くなったかどうかの診断が難しいと言えるでしょう。
治療を受けているうちに、一時的に体のバランスが良くなって、症状が和らぐことがあります。
中には事故の後遺症が治ったと感じる患者さんもいらっしゃいます。
でも、またちょっとしたショックで悪化してしまったり、気候や着ている服などの影響で体調が良くなったり悪くなったりすることも多々あります。
筋肉や靱帯、神経の損傷は非常にデリケートで、薄皮を剥ぐように少しづつ治っていくものなのです。
焦らずゆっくり時間をかけて通院されるのが一番の特効薬といえましょう。
むち打ちの治療を受ける際には、「良くなったからもう通院しなくていい」というような自分勝手な判断は一番禁物です。
むち打ちは完全に治すことが難しい病気なのは事実ですが、きちんと治療を受けて、ちょっとした行動にも注意を払うことで、体をできるだけ元の状態に近づけて痛みや不快感のない生活ができるようになるのです。